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れいばんサンのひとりごと

第28球 「あとがき・・・のようなもの」

毎年小欄においては、その試合日前後のニュースなどをエッセンスに試合内容や選手の動向などに絡めて《自称コラム》を書き連ねてきたが、今季はそれを思い切ってやめさせてもらった。

理由は単純明快で、2012年にあまり面白い出来事やニュースが少なく、それに反して殺伐としたことも多かったに記憶していることから、翌年である今季もネタに詰まると年初から想像していたのである。
しかし、フタを開けてみればその予想を大きく裏切られた。
今年は中盤までだけでも「いまでしょう」だの「じぇじぇ」だの「倍返し」だの「おもてなし」だの、たくさんの楽しい話題が転がっていたので、コラムにしておけばよかったと些か反省もしている。

ただ、コラムをやめて小説にしたのは、ネタ詰まりと怠慢だけが理由ではない。
今季は、どうしても仕事の事情で参加できなかったり、あるいは東京どころか日本にもいない選手も数多くいる。
その選手たちのことをなるべく意識したいと思ったし、新人選手たちに少しでも既存メンバーのことを知ってもらいたいとの思いから、登録メンバー全員の名前に引っ掛けた小説に仕上げようと考えたのだ。

結果的に言えば、小生の文章能力の欠如から、評判も、まあ、言わずもがなである
が、なによりもこんな小賢しいマネをしなくても、しっかり新人選手たちは打ち解けてくれたし、東京を離れた選手たちもチームのことを気にかけてくれていたので、まさに取り越し苦労だったのだ。


9年前、東北に初めて現れたプロ野球球団が、大きな勲章を手に入れた。
海の向こうへ渡った日本人初のバッターは、日米で通算4000本安打という偉業を成し遂げた。
7年後には、東京でオリンピックが開催されることも決まった。その際、野球が復活してほしいとの声もある。
もはや《オヤジたち》のスポーツと言われ、テレビやラジオの視聴率も低迷化しつつあり、衰退の始まりが囁かれていたが、なんのその、まだまだ元気を保っていると思われる。

レイバンスのメンバーは、結成当初とは様変わりして、職業も年齢もバラバラとなった。
それでも、皆でうまい酒を飲み交わしあえるのも、この《野球》のおかげである。

今年も、野球ができたことの喜びを実感し、あとがきにかえさせていただく。
そして最後に、この小説の各話のタイトルに拝借した「言葉」を残していただいたプロ野球選手・関係者の皆様に、今後も敬意を払いながら、野球道に勤しみたいと考える次第である。

第1球「三振を恐れていちゃ何もできない」(ベーブ・ルース)
第2球「人生は全部自分次第」(桑田真澄)
第3球「人生に無駄なんてことはない」(田中将大)
第4球「大難を忍ぶ者は、大善を引き起こす」(星野仙一)
第5球「挑戦しないことには始まらない」(野茂英雄)
第6球「月に向かって打て!」(飯島滋弥)
第7球「練習は裏切らない」(上原浩治)
第8球「限界を自分で作ってはいけない」(工藤公康)
第9球「負けに不思議の負けなし」(野村克也)
第10球「一番のライバルは自分だよ!」(新庄剛志)
第11球「障害は怖くない、怖いのは目標を見失ったとき」(落合博満)
第12球「弱気は最大の敵」(津田恒実)
第13球「準備もしていないのに、目標を語る資格はない」(イチロー)
第14球「人格が変われば運命が変わる」(松井秀喜)
第15球「グラウンドで死ねたら本望や」(仰木彬)
第16球「きついときほど、笑っていようかなと思います」(阿部慎之助)
第17球「いつも『初心』を忘れないようにしています」(佐々木主浩)
第18球「お前とじゃなきゃ、終われないんだよ」(村田兆治)
第19球「結果は工夫や努力から生まれる」(稲尾和久)
第20球「やるだけのことをやったら何も言われない」(清原和博)
第21球「消極的な成功よりも積極的な失敗を」(原辰徳)
第22球「涙でサインが見えないから」(村山実)
第23球「強い『覚悟』を決めれば、なんでもできる」(金本知憲)
第24球「自分との戦いこそ明暗を分ける」(王貞治)
第25球「ボールが止まって見えた」(川上哲治)
第26球「野球とは、人生そのものだ」(長嶋茂雄)

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