◆バッテリー◆　山田/猫壱→山田/遠藤→松島/遠藤→上杉/遠藤

初球場での対戦だ。多摩川を越えて川崎での試合となった。神奈川県での対決は久しぶり。選手たちは緊張の面持ちで球場入りした。試合は3試合連続でエース山田が先発登板。立ち上がりから上々だったが、4回につかまった。ヒット5本・打者一巡の猛攻を浴び、一挙6点を奪われる展開となった。一方の援護側は貧打。その4回までにヒットはわずか2本。試合全体を通じても4本しか放てない不調。特に1〜4番の無快音が気になるところだ。ただ、今回は不調というより対戦投手の好投といったほうがふさわしいかもしれない。相手投手はなんと中学1年生。「中学生相手にヒット4本か」と責めることなかれ。小さな体から振り出される4シームも大人顔負けで、何よりも変化球のキレが素晴らしい。バタバタと三振に倒れた。圧巻なのはそれだけではない。変化球を見せ球にし巧みにボール球を振らせる狡猾さも併せ持っていた。球団はすぐにその投手獲得のために動いたが、さすがにお父様を前にして、スカウト行為を遠慮して球場をあとにした。