HOME > れいばんサンのひとりごと > 2021年11月7日号
れいばんサンのひとりごと
■あと少し もう少しで きっとまた
そこかしこにコンビニエンスストアがあり、小腹が空いたらファストフード店で満たし、様々な便利グッズが100円で買える。

そんな夢のような国が日本である。

たくさんの物に溢れている便利さを我々は忘れているわけではない。ただ、そうではない国があることを知らないのかもしれない。

世界は未だ混沌としている。まるで数十年前のSFのような出来事が現実に展開している。

まもなく2年になろうとしているが、未だ終息踪跡の尻尾すら把持することができないでいる。

それでも人間は感情のままに生きている。混沌に流されず、怒りだけではなく素敵に素直に笑顔を表出している。

目の前に縹渺を感じる果のない状況にありながらも全てを包摂の下に収め、否、むしろ束縛に充溢を感じ過ぎた苦笑かもしれない。

4年に一度の大会が日本で開催された。実際には5年ぶりということになる。

様々な思いはあるにはあるが、アスリートたちの全力を尽くす姿には、障碍を払拭するに余りあるパワーを感じる。

元気をもらう。

まさにその言葉に尽きる。纏綿する得も言われぬ状況下を横に置き、寂寞とするのではなく前を向く。

自助しきれない想いを解放してくれたことに感謝の念が耐えない。

70数年前の出来事からの復興。現在がその時代に似ているとは言わない。しかし日本には底力がある。そして世界にも。

きっと想像するよりも早く、また再び、覆われた布を取り除いて本当の笑顔で語り合える日が来ると信じている。

便利な物が溢れている。便利な物はなくても笑顔が溢れている国もある。

便利とはなにか。寥廓なる大地に住む人たちにとってのコンビニエンスとは、遷流することなく一定である。

新しい日常と言った言葉に包まれる必要もなく、また来年のあした、空を見上げながら白球を追えることを願いたい。