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殿堂 山田
殿堂 山田
■ 大穴を埋める逸材の降臨
殿堂 山田【写真】テスト生として初参加時の山田

長らくエースの不在が続いたレイバンスに、その彗星は突如舞い降りた。2002年に球団のピンチを救うかのように登場したエース坂野が、プライベートや副業も含めて2010年頃から戦線離脱を余儀なくされ、2013年に引退を表明することとなったその年、山田はその聖域を引き継ぐかのように、ふわりと現れたのだ。
2013年2月17日、石神井公園にて開催されたオープン戦にテスト生として参加。ポジションは投手であると自ら申告し、多種の変化球を駆使するとも述べた。疑心暗鬼の球団幹部であったが、オープン戦ということもあり初出場初登板を許可し、その動向を見守った。先発は助っ人選手が担うも、初回から7点を失う大乱調。そこで、4回から2番手としてマウンドに上ったのだ。


■ 相手を翻弄する七色の変化球
球団幹部は目を見張った。旧エースの坂野同様、豪速球を投げ込むわけではないが、相手打者に快音が全く聞かれなくなったのだ。先発投手が初回の7失点から2回・3回にも失点しベンチは意気消沈であったが、山田が登板するやいなや球場の空気が変わった。幹部たちは山田の不思議な魅力に惹きつけられた。
七色の変化球は嘘ではない。巧みな技で、三振こそ2つしか奪っていないが、穴だらけの守備にあっても見事5回を投げ1失点で切り抜けたのだ。
味方の援護がなく残念ながら試合は負けたが、オープン戦での「大収穫」に、同席した小林オーナーも驚愕。「こんな逸材がいたのか」と、すぐさまスカウトマンに命じて入団交渉に入った。そして、山田はそれを快く承諾 。速攻、正式入団が決まったのだ。

殿堂 山田【写真】デビュー即開幕投手として登板
■ 局面にも動じない強いこころで
殿堂 山田【写真】誕生日にファンに囲まれる山田(中央)
2013年3月3日、正式選手としてのデビューが決まった。しかも、テスト生時の活躍を認められ、入団即開幕投手に選ばれたのだ。記念すべきその試合でも首脳陣の期待を裏切らない見事な投球。6回まで無失点の好投を魅せ、球場を埋め尽くしたファンの心を一気に掴んだのだ。
この日の試合は打線も奮起し15対1と大勝。山田は、8回1失点の完投勝利でデビュー戦を飾った。しかし、試合後のインタビューで「いや、フォアボールを出したので全然だめでした」と謙虚に語る一方、完封間際の7回1失点の原因である某選手を引き合いに「Kサンのバンザイがなければ・・・」と、残念そうに先輩選手を揶揄するなど、投手としての強い度胸も覗かせた。

■ 静かなる闘神は座さずして時を待つ
デビュー戦を勝利で飾ったその年20試合に登板し、10勝5敗2セーブ59奪三振という見事な成績を得て新人王に輝いた。そして、山田のスペックは投手としての成績だけにとどまらない。翌年には打率4位になるなど投打に大活躍、2年目にしてMVPを獲得するなど、人気・実力ともにNo.1となったのだ。
しかし、順風満帆なだけではない。2013年のデビューから「神様山田様」とばかりに登板させた首脳陣に反省を促す事態が発生した。突然投げられなくなったのだ。2015年まで3年連続20試合以上に登板したのが仇となり、投手としての戦線離脱を余儀なくされ、2017年はほぼ登板機会を奪われた。
だが、山田は腐らない。静かなる闘神は、投手としての出番がなくても打者として奮起。2016年には首位打者に輝いた。そしてじっくりと肩を治し、さらには「ダイジョーブ博士」から受けた手術を見事成功させ、2018年には18試合に登板する復活をみせるなど、エースの座を不動とした。
殿堂 山田【写真】バッターとしても実力を発揮する
■ 精進と向上心でさらなる高みを目指す
殿堂 山田【写真】いつもの背中ポーズで勝利祈願(右)
華々しいデビュー、そして怪我からの復活。さらには驚くほどの出場率。球団は不世出のスターに対し、2020年、7人目の殿堂入りを発表した。
殿堂入りについて山田はこう語る。

「この度は、殿堂選手に選ばれたことを大変光栄に存じます。このことは、私が発明した、体内から体を冷やす「アイスクリーム・アイシング療法」が球団に認められてきたのだと感じております。これからも色々なアイスクリームを食べ歩き、どのアイスクリームが身体に合うのかを見極めていき、怪我防止に努めていけるよう精進してまいります」

今後の更なる活躍に期待する。